Imagination
2010.06.30 谷口 真理子
Colorful Street in Berlin:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by urbanartcore.eu
4月、ベルリン中心部のローゼンターラブラッツの街角に突如として現れたレインボーの渦!
これは、サイクリストのグループが行ったゲリラアートプロジェクト。突然道路に撒(ま)かれたペンキの量は13ガロン(約50リットル)。通行車によって四方八方に広げられ、数分でライブペインティングのインスタレーションさながらの風景が繰り広げられました。
色のラインが交差する様は圧巻でしたが、町行く人は自分の愛車が、家が、洋服がペンキで汚れてしまわないかとパニック寸前の事態だったよう。
化学製品のイメージが強いペンキだけに、空気汚染や水質汚染を懸念する声も上がりましたが、プロジェクトを企画したクリエイターによると、使用したペンキはAURO社の製品をはじめとする天然素材を使用した水性のオーガニック塗料であり、雨で流されるため環境への負担は心配ないとのこと。
実はこのプロジェクト、6月を中心に世界各国で行われるGay Pride Festivalのサポートととしての側面も。レインボーは性の多様性を意味するゲイ(プライド)・パレードのシンボルカラーなのです。環境への配慮から、イベントではリサイクル容器を使用。関連サイトではエコボトルや、オーガニックコットンを使用したTシャツも販売しています。セクシュアリティーの民主化を訴えるGay Pride Festivalにも、エコの波が押し寄せています。
関連するURL/媒体
http://www.abitare.it/highlights/guerilla-paint-action-in-berlin/