Imagination
2010.08.06 関 和音
Massive stars in the LMC.:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by NASAblueshift
これまでで最も質量の大きな恒星が発見されました。なんとその質量は太陽の約300倍。そして、明るさは太陽の約1000万倍に及びます。
恒星の名は「R136a1」。英・シェフィールド大学の天体物理学教授ポール・クラウザー氏らの研究チームが行った星団「NGC 3603」と「RMC 136a(R136)」の調査で発見されました。
R136a1は、R136星団にある恒星です。現在の質量は太陽の265倍であり、誕生時の質量は太陽の320倍であったと推測されています。この質量は今まで理論上、恒星の質量の上限とされてきた数値の2倍もの大きさです。
もしも太陽とR136a1を入れ替えると、どのような変化が起きるのでしょうか。研究チームの一員の英・キール大学のラファエル・ヒルシ氏は「その大きな質量の影響で、地球の1年間の長さが3週間と短くなるほか、強烈な紫外線の影響で地球の生物は生きられなくなるだろう」と語っています。
地球の1年間が3週間だとしたら、気になるあのイベントや予定日までは残り何日なのでしょうか。試しに計算してみると、2014年のFIFAワールドカップブラジル大会まで残り約80日。2012年ロンドン五輪まで残り約40日。そして、京都議定書の約束期限までは残り約50日でした。
このように書き出してみると、1年や2年なんて本当にあっという間だという気がします。皆さんはもし1年間が3週間だとしたら、1日1日をどう過ごしますか?
関連するURL/媒体
http://www.csmonitor.com/Science/2010/0721/R136a1-is-the-most-massive-star-discovered-so-far