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Imagination

大学生が発信、ゴミ捨てワクワク「夢箱プロジェクト」

2011.02.23 大野 多恵子

「夢箱」を設置した学生たち

東京・渋谷マークシティの正面入り口に、2月17-21日に設置された樽型オブジェ。その正体は、ペットボトルや空き缶を捨てると、ランダムで樽の上部からモヤイ像がビヨンと顔を出す楽しいゴミ箱。道行く人の目を引き、やがてメディアやツイッター、ブログなどで次々と紹介されるにつれ、訪れる人が増えていきました。

このアイデアを考えたのは、東京理科、早稲田、慶應、東京、一橋、京都造形芸術大学の9人の学生たち。代表の南祐貴さんは、ポイ捨てが多い渋谷の街で、かつて100人の学生によるゴミ拾いを企画し、実践した経験から「その日限りでなく、もっとみんなを巻き込んでゴミを楽しく減らす方法は?」と考え、それが今回のプロジェクトに結びつきました。趣旨に賛同した仲間が次々と集まり、「楽しいことをすれば人の行動が変わるのでは」と、思いついたのが「夢箱」と名づけたこのゴミ箱。

制作を進めながら賛同してくれる協賛企業を探し、また、いざ街に設置するとなると、渋谷区、消防署、警察署などの許可を取る必要もあり、思いのほか時間がかかりました。最終的には渋谷マークシティの場所を提供され、7社の企業が協賛してくれたことで、設置が実現したのです。

メンバーの一人、渥美奈帆さんは、「この5日間、子どもからお年寄りまで、たくさんの人が来てくれました。潜在的に問題意識があってもどう行動すべきか分からない人たちがたくさんいると感じました。今回は楽しみながら、ポイ捨てについて考えるきっかけになったのでは」と、話しています。また、企業や団体などから、「今後なにか新しいことを一緒にできたら」と言われるなど、「夢箱プロジェクト」の反響は大きく、「これからも『捨てる+わくわく』を軸に、さらにポイ捨て問題にアプローチする予定」とのことです。



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大野 多恵子