Living
2012.12.20 大野 多恵子
Tokyo Disney Ticket 1-DAY PASSPORT:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by hirotomo
東京ディズニーランドやディズニーシーに行ったとき、入場券のパスポートチケットを思い出にとっておきますか? それとも捨ててしまいますか? これを、国際協力活動のために寄付するという選択肢もあるのです。
ものがあふれている現在の日本では、「捨てる」ことが優先されがちですが、国際協力NGOシャプラニールでは、「ステナイ生活」を提案しています。シャプラニールは1972年に設立されて以来、主にバングラデシュをはじめとした南アジアの貧しい人々の生活上の問題解決に向けた活動を行ってきました。その中で2003年から取り組んでいるキャンペーン「ステナイ生活」は、古本やCD、書き損じのハガキ、使用済みの切手など、私たちが普段捨ててしまいそうなものを収集して、海外での支援活動に生かそうというものです。
使用済みディズニーパスポートの場合、シャプラニールに送るとヨーロッパの愛好家がそれを買ってくれて、買い取り額がそのまま国際協力活動への寄付となります。ディズニーパスポート25枚(約40円)で絵本を1冊買うことができ、積もり積もれば大きな寄付になります。
本やCD、DVD、ゲームソフトは、中古書店ブックオフが買い取り、同店を展開するブックオフコーポレーションが買い取り額の10%を上乗せして国際協力活動への寄付としています。例えば、単行本やコミック10冊(約400円)で、バングラデシュで家事使用人として働く少女たちが読み書きを学ぶ授業を1回開催することができます。30点以上を一度に寄付するのであれば、自宅まで無料で集荷に来てもらえます。
そのほか、トレーディングカードや外貨紙幣、使用済みトナー、インクカートリッジなども寄付の対象となります。
本やCDの寄付については、来年1月までの期間限定で東日本大震災の被災地と南アジアを同時に支援できる「BOOKS FOR TWOキャンペーン」を行っています。また、未使用や書き損じの年賀はがきが寄付になる「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」なども行っています。
私たちの身のまわりを見直し、ほんの少しの心がけですぐにでもできそうな「ステナイ生活」。何の気なしに捨ててしまっていた使用済みのディズニーパスポートなども収集して送れば国際協力になると、シャプラニールでは積極的に呼びかけています。
関連するURL/媒体
http://www.shaplaneer.org/sutenai/index.php