Think the Earth

Nautical chart and compass:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by tommpouce

今年のクリスマスギフトは何にしよう、とお悩みの方も多いと思いますが、アメリカの国立海洋大気庁(NOAA)がちょっと変わったギフトを発表したので参考にしてみてください。NOAAは自然災害から安全に人命や財産を保護すること、環境に対する理解を深めること、海洋資源の有効活用に向けた調査・研究を目的とした専門機関です。以下のリストは多少マニアックではありますが実用的な上、ユニーク。何でもお持ちのあの人にはきっとたのしんでもらえるでしょう。

・NOAAの防災ラジオ
自分の住んでいる地域を登録しておくと、竜巻・洪水などの警報の他、誘拐などの緊急速報、果ては化学物質の流出事故などの情報が届くラジオ。もちろん通常の気象情報を受け取ることも可能。残念ながらこのラジオはアメリカ国内用ですが、同じように日本では気象庁が気象警報などで防災情報を出しています。気象庁は「行政機関や様々なメディアを通じて伝えられます。情報収集に努めてください」と促しているので、これを機にスマートフォンなどで気象庁の情報が受け取れるアプリを買ったり、家族の端末で緊急速報が届くように設定してあげてはいかがでしょうか。

・海図などの出版物
ボートを持っていたり、海が大好きなあの人には海図はいかが？　安全な航海のための海図がデジタルでも印刷物でも手に入ります。海の地形が詳細に記された海図を眺めていると広々とした外洋に出たすてきな気分になるかも。

・緊急探知機
海、空、山での安全のために位置を示すための探知機。この装置を持っていればNOAAが人工衛星で宇宙から居場所を特定します。1000USドル（約10万円）以下でも買えるもので、1982年以来世界中で3万3000人以上が衛星で追跡されて救出されているという実績があります（日本国内は未対応）。

・NOAAのダイビングマニュアル「科学と技術のためのダイビング　第4版」
本格ダイバーにとっての必須アイテム。ダイビングの備品、呼吸用の混合ガス、安全装置、応急処置、海洋生物、簡単な歴史などが載っています。

日本とアメリカでは少々事情も違いますが、防災アイテムが愛する人たちを救う助けになったり、たのしんでもらえれば、かけがえのない贈り物になるのではないでしょうか。