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2011.01.21 アマサワエンジィ
christmas tree recycling dropoff 2:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by sdminor81
クリスマスのシンボルの一つ、モミの木。クリスマスが過ぎた後、飾りつけられたモミの木をどうしていますか?
米国では、本物のモミの木を購入して飾りつけをする家庭が多いのですが、販売店がその年の売れ行きを予想することは難しく、在庫が出ることもよくあります。売れ残ったモミの木は、砕いてチップにしたり、園芸用の資材にしたり、また、ハリケーンで崩壊した海岸線の修復に使ったり、動物園のゾウのえさにしたり、様々な使い道がありますが、近年、そのモミの木を湖に沈め、魚のすみかを作るアイディアが注目を浴びています。
「モミの木はサイズも重さも、湖に沈めて魚のすみかを作るにはもってこい」と、カリフォルニア州のイーストベイ広域公園地区の漁業プログラムマネジャー、ピート・アレクサンダーさんは言います。しかも、在庫を処分したい業者は、売れ残ったモミの木を無料で提供してくれるのです。
集めたモミの木は束ねられ、湖底に固定すると数日以内に藻が生え始め、魚のえさとなる水生昆虫を呼び寄せるのだそうです。
今年500本以上ものモミの木を受け取る予定のイリノイ州シェルビービルでは、湖に沈める作業を釣り好きのボランティアが手伝います。報酬はモミの木を沈めた場所を記した地図。「地図が示す場所を狙えば、魚がたくさん釣れるからね」とキャンペーンを企画した陸軍工兵隊のリー・ミッチェルさん。モミの木の販売店、釣り人、そして魚も喜ぶこのアイディアは今後も活用されそうです。
関連するURL/媒体
http://www.nytimes.com/2011/01/05/us/05trees.html?scp=8&sq=christmas%20tree&st=cse