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イギリスの子育て必須アイテム、綿モスリンを被災地へ

2011.04.18 岩井 光子

モスリンスクエアをブランケット代わりにして眠る赤ちゃん

バイオリニストの葉加瀬太郎さんや元オアシスのリアム・ギャラガー、ブラーのグレアム・コクソンなど、人気ロックミュージシャンが次々と日本の震災復興を応援するチャリティーコンサートを開催しているイギリス、ロンドン。

ロンドン在住のピアニスト・松本さやかさんも日本の震災被害や原発事故を伝えるニュースに落ち着かない日々を過ごしながら、何かできることはないかと考えていました。そして自身も生後3カ月の赤ちゃんを抱える母親として思いついたのが、被災地のお母さんたちにイギリス製「モスリンスクエア」を届けること。

モスリンスクエアとは、綿100%の平織り布。日本のガーゼハンカチの4倍ほどの大きさで、赤ちゃんの口周りや汗をふいたり、シーツやおくるみ代わりに、授乳時の目隠しに、と1枚で幅広い用途に使えます。イギリスの子育てでは必須アイテムともいえる吸収性・通気性に富んだこの布が、洗濯が思うようにできない被災地で重宝されるのでは、と松本さんは考えたのです。

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げっぷをさせる際のクロスなどとしても使えます


知り合いの産婦人科医を通してニーズを調べてもらったところ、福島県のいわき市などからさっそく送付希望があり、既に第2便まで発送済。梱包、発送、広報といった事務作業は、松本さんに賛同したロンドン在住の乳幼児を抱えるママや妊婦さんたちを中心としたグループ「London mothers praying for Japan」が分担して進めています。現在までに1500枚の予約が入っており、これから気温が高くなるにつれ、ニーズはさらに増えることが予想されます。

2枚1組のモスリンスクエアを日本に送るためには、購入代金、輸送料など含めて約5ポンド(約680円)かかります。募金はイギリス在住の日本人家族や駐在員始め、被災地に乳児用の液体ミルクを届けているフィンランドのママたちなどから寄せられていますが、希望のあった被災地のお母さんたちに分け隔てなく届けるためにも、松本さんはさらなる資金協力を広く呼びかけています。プロジェクトの概要はこちら

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モスリンスクエアを梱包するロンドン在住のママたち


※モスリンスクエアの送付を希望する被災地周辺の助産院や支援団体はlondonmothers★gmail.comまでご一報ください。
(★をアットマークに変えてお送りください)

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このニュースの地域

ロンドン、イギリス (ヨーロッパ/ロシア

岩井 光子