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「無買デー」に考える、私たちの「本当に豊かな暮らし」とは

2011.11.22 大野 多恵子

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無買デーのシンボル、瞑想するサンタ「禅タクロース」 (CC) BND Japan


11月26日は「無買デー(Buy Nothing Day)」。次から次へとモノを買っては消費する現代生活を見直そうと、「1年に1度、余計なものは買わずに過ごしませんか」と呼びかける日なのです。買い物以外の楽しいことに目を向けて「ゆったり」。この時期こそそんな1日が大切なのでは。

このムーブメントは1992年にカナダで始まり、今年で20回目を迎え、今や世界64カ国、150万人以上が参加する国際的イベントです。日本には1999年に上陸し、翌年無買デージャパン・ネットワークが設立されました。開催日は、北米やアジア諸国では、感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日で、ヨーロッパや日本では、11月最後の土曜日。クリスマスシーズンも近く、小売業の売り上げが1年で最も高いころです。

過剰消費に焦点を当てつつ、ライフスタイルの転換を呼びかけるというテーマは深刻ながら、この日は世界各地でウィットに富んだユニークなイベントが行われています。例えばクレジットカードをハサミで切るサービス・ストリート・シアター、No Shop店
(何も売らない店)の出店、「無買教会」の牧師が商店街のレジで除霊をして回るなど。

日本では毎年恒例として、京都の繁華街で「禅タクロース」の瞑想パフォーマンス、東京では「ナマケモノ倶楽部」などのNPO/NGOが「買い物をナマケル」呼びかけを行います。

現在、地球の人口は70億人を超え、人類のこのままの消費レベルでは地球環境は永続不可能です。無買デー・ジャパンのサイトを立ち上げたガブリエレ・ハード氏は、次のように述べています。「今年の夏、日本は必要性を認識しただけで15%の節電に成功しました。ちょっと見直すだけで、私たちの生活は不必要な消費が多いことに気がつくと思います。無買デーは、近い将来に我々人類が必要とする生活スタイルのリハーサルに他ならないのです」



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大野 多恵子