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フェアトレード・タウン、ドイツで続々誕生!

2010.03.10 宮原 桃子

(c) TransFair

ドイツでは、2009年1月から「フェアトレード・タウン」制度が始まりました。これまでに10のフェアトレード・タウンが誕生し、現在も60以上の町が認証に向け活動するなど、国内での関心の高さがうかがえます。この他、フェアトレードに対して最も積極的に活動する町を選ぶ「フェアトレード首都」大会も2年に1度開かれており、昨年はMarburgが優勝しました。ドイツでは、フェアトレードが比較的普及しているため、各町にとってフェアトレード・タウンやフェアトレード首都に選ばれることによる効果が大きいととらえられているのでしょう。

フェアトレード・タウンとは、もともと2000年に英国で始まったコンセプトで、地域の役所や企業、お店、学校などでフェアトレード商品が普及している町のことを言います。現在、英国には460ものフェアトレード・タウンがあり、世界18カ国764の町が認証されています。なおフェアトレード・タウンの認証は、多くの場合各国のフェアトレード認証機関が行っています。認証された町では、フェアトレードに対する意識がさらに高まるとともに、町のPRや社会的地位の向上にもつながっています。

ちなみに、日本にはまだフェアトレード・タウンを認証する制度がありません。フェアトレードの認知度が上がらなければ、制度導入に向けた動きに弾みがつかないかもしれませんが、逆に制度を始めることによってフェアトレードの普及が進むとも言え、日本でも早くフェアトレード・タウン制度が誕生することが期待されます。



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宮原 桃子