Mobility
2010.06.11 河内 秀子
(c)Hideko Kawachi
6月6日、ベルリンで「シュテルンファート」(星の走行)が開かれました。今年で33回を迎える自転車のデモ集会です。大勢のサイクリストがそれぞれの出発点からゴールを目指す様子がまるで星の輝きのように見えることから、この名前があります。今年は19のルートから、約20万もの参加者がゴールの戦勝記念搭(ジーゲスゾイレ)を目指しました。
当日のルート周辺はすべて通行止め。A100やA115といったアウトバーンの一部も自転車に明け渡され、街には自転車があふれました。
今年は、年々増え続ける自転車事故の減少に向けて、自転車専用道路のさらなる整備を求めたり、エコロジーな交通機関である自転車をもっと利用しようというアピールが行われました。
一方、原子力発電所に反対する旗を荷台の後ろにはためかせている人たちも多く見られました。ドイツでは現在、原子力発電所の閉鎖時期を遅らせるかどうかについて討議が行われている最中。ブランデンブルグ門に集合した参加者の多くが、そこから数分の首相官邸の前に集まり、演説を行っていました。
ベルリンだけでなく他の州や、ポーランドからも集まった参加者の面々。戦勝記念塔からブランデンブルグ門の間の大通りに登場した「環境フェスティバル」には、オーガニックのビールや軽食、太陽熱で湧かしたコーヒーのスタンドや、環境保護に関する情報コーナーが並び、参加者の疲れを癒し、お祭りムードを盛り上げていました。
来年の開催は6月5日。自転車が好きな方は、参加してみてはいかがでしょうか。
関連するURL/媒体
http://www.bz-berlin.de/aktuell/berlin/200-000-radler-bei-berliner-sternfahrt-article870089.html