Biodiversity
2009.07.22 高田 久代
世界的にも評価の高いニュージーランドのゴルフコースを、野鳥の楽園に作り変えるプロジェクトがスタートします。
200万NZドル(約1億2000万円)を投じて生態系保護プロジェクトを実施するのは、北島中央にある街タウポから6キロほど北にあるワイラケイ国際ゴルフコース。2005年にアメリカのゴルフ雑誌「ゴルフ・ダイジェスト」で合衆国外のトップゴルフコース100選に入選した国内でも有数のハイクラスゴルフコースです。
今回のプロジェクトでは、150ヘクタールあるゴルフコースの全周5キロを高さ2メートルのステンレスと鉄製の金網で囲み、イタチやネズミなど鳥にとっての外敵の侵入を防ぎます。コース内の外敵を完全に駆除するのには2年ほどかかる見通し。また、在来種の鳥たちの放鳥や、巣作りや食料集めを助けるための大規模な植樹も予定されており、国内初の完全な野鳥保護型ゴルフコースをめざします。
コースオーナーのギャリー・レーン氏は、「植物と鳥たちに安住の地をつくることは、コースに影響をおよぼすことなく魅力的な景観を作り出せるという意味で、ワイラケイでのゴルフを別の次元に引き上げてくれるだろう」とゴルフコースに生態系の保護というもうひとつの役割を加える意義を話しています。
関連するURL/媒体
http://www.nzherald.co.nz/environment/news/article.cfm?c_id=39&objectid=10584013