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携帯通じた竜巻予測の可能性

2009.08.10 岩井 光子

7月27日、群馬県館林市で発生した竜巻は、白昼のまちと人々に大きな被害をもたらしました。前橋地方気象台などによると、気象庁の竜巻注意報が出たのは午後2時17分。しかし、竜巻の発生は午後2時過ぎで、既に起こった後。被害の軽減にはつながりませんでした。

後日、気象情報提供会社のウェザーニューズ社(港区)が同社の携帯サイトに、登録ユーザーから約300件の報告が寄せられていたことを明らかにしました。

「怪しいグレーのモクモク雲発見!」「低い雲は渦を巻くような動き」「突然どす黒い雲が広がってきました」といったリポートや写真が現場周辺のユーザーからリアルタイムで届いたと言います。ユーザーは4万人が登録する「ウェザーリポーター」や2万人が登録する「ゲリラ雷雨防衛隊」への参加者たち。

大気の状態が不安定になり、対流活動が活発化すると急速に発達する積乱雲は、気象庁のレーダーではとらえにくい兆候。同社はこれを機に携帯メールへの有料配信サービス「竜巻アラーム」 を開始。機械が計測した観測値でなく、登録ユーザーを通した「人間の目」による観測情報をもとにし、竜巻の予報に取り組んでいくそうです。



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