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宇宙からみるとGDP成長率が変わる?

2009.09.11 中川 真琴

各国の経済成長を知る一つの指標となるのがGDP(国内総生産)の成長率。しかし発展途上国などでは、GDP算出に必要なデータの信頼性が薄い場合もあり、GDPから読み取る経済成長と実際の経済成長には誤差が生じる可能性もでてきます。

そこで米ブラウン大学の経済学者たちは、経済成長を宇宙から測るという新しい方法を提唱しました。衛星写真を利用して、都市の夜の明るさを過去10年間にさかのぼって比べます。夕方以降に行われる消費や投資活動にはすべて電灯が伴うため、経済が成長するほど都市には多くの電灯がともされるようになるというわけです。この方法を従来のGDP算出データと組み合わせることで、経済成長をより正確に測ろうとしています。

例えば、コンゴ民主共和国の公式GDP年間成長率はマイナス2.6%ですが、電灯を加味した新しい算出法ではプラス2.4%となります。逆にミャンマーの場合、公式GDP年間成長率は8.6%とされていますが、新しい方法では3.4%になるということです。



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中川 真琴