the Earth
2009.09.15 中川 真琴
タンポポの綿毛を持ったアリが、綿毛をパラシュートにして飛び降りようとする姿--その瞬間をとらえた写真 が、英国の水質・環境管理公認協会(CIWEM)主催の環境写真家コンテストで大賞を受賞しました。今年で3年目となるこのコンテストは、写真を通じて環境・社会問題への関心を高めるのがねらいで、今年は60カ国以上から写真が届きました。
「Talk About Stars」という題名で大賞を受賞したのはモルドバ共和国のアマチュア写真家、ボルセヴィッチ・ヴィタリ・ニコライ氏。子どものころから複雑で感動的な昆虫の生態に興味があったそうです。「アリの動きは速く、最初はいい写真が撮れなかった。でもそのうち、アリがタンポポに登り始め、綿毛を抜いてタンポポから飛び降り始めたんだ」とコメントしています。
審査員の一人である英国環境庁のクリス・スミス委員長は、「自然の美しさ、もろさ、繊細さを非凡な方法で伝える感動的な写真だ。壮大な環境同様、小さな環境も私たちの配慮と保護を必要としていることを思い出させてくれる」と評しています。
受賞作は、10月7日-18日にロンドンのコベントガーデンで開かれる国際展示会で公開される予定です。
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