the Earth
2009.12.15 岩井 光子
イタリアやフィンランドなど各国の企画展で「ウィッシュ・ツリー」を植樹してきた現代美術家のオノ・ヨーコさん。
ウィッシュ・ツリーは鑑賞者参加型の作品で、白い紙片に願いを書き込み、実現するよう祈ったら、七夕の短冊のように枝につるすというもの。願いの紙片がいっぱいつるされた木は、まるで白い花が満開になったように見え、鑑賞者の心を解きほぐします。
願いの中身は参加者の自由。日常の身近なことから子どもたちのためにより良い未来を願うものまで様々で構いません。
「願い」をテーマに作家活動を続けるオノさんの主要作として1990年代から繰り返し登場しているこの作品。子どものころ、日本のお寺でおみくじなどを境内の木に結んだ思い出がベースにあると言います。
オノさんは2004年、東京都現代美術館で開催された「YES オノヨーコ」展の際、東京のウィッシュ・ツリーとしてモミジを植樹、木は美術館に寄贈されました。
同館では、企画展終了後もオノさんの夫、故ジョン・レノンさんの命日にちなんで願かけのイベントを継続しています。今年も12月9日の午前10時から午後5時まで、来館すれば誰でも参加できるそうです。
関連するURL/媒体
http://www.mot-art-museum.jp/news/20091113.html