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100キロの山道を歩いて貧困克服を支援!

2013.05.22 奥山 賢治

早朝、霧がかかった山道をゆっくりと進む photo by Kenji Okuyama

100キロもの山道を4人1チームで48時間以内に歩く「オックスファム・トレイルウォーカー・ジャパン 2013」が、5月10日から3日間に渡って開催されました。主催は世界90ヵ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援する民間の国際協力団体「オックスファム」。このイベントはオーストラリア、ニュージーランド、イギリス、香港、オランダ、カナダ、ベルギー、アイルランドでも開催されており、日本での開催は2007年から。神奈川県小田原市の城山陸上競技場から山梨県南都留郡の東京YMCA山中湖センターまでの道のり100キロ(標高差1200メートル)を歩きます。

100キロの道のりを歩くことに加え、1チームあたり12万円以上の寄付金を集め、国際協力に貢献することも参加条件で、チームにとって大きなチャレンジです。集められた寄付金は貧困で苦しむ人々の支援に役立てられます。

今年は179チーム(715人)が参加しました。晴天だったのはスタート当日の10日のみで、以降はあいにくの雨模様に。参加者のみなさんは足元がよくない山道を一歩一歩、果てしなく遠いゴールへと向かって歩いていました。

コース上8カ所に設けられた各チェックポイントでは、軽食や飲み物、仮眠スペースなどが提供されるものの、季節的に昼夜の寒暖差が激しく、低体温症など体調不良になってしまった参加者もいましたが、それでも、「4人1チームでゴールしたい」という強い思いを持った方がほとんどでした。

私も山道の見回りをするパトロールウォーカーとして参加し、12日の深夜2時から朝6時頃まで、ゴール地点から、コースを逆に歩きました。冷たい雨が降りしきる深夜とあって、90キロ程の山道を歩いてきた参加者が灯すヘッドライトの明かりが見えると、とても嬉しく思えました。
 
ゴール間際では歩き疲れた足を引きずりながら歩く方、道の脇で座り込む方も多く見受けられました。しかし、やはり、どうしても4人でゴールしたいという声を多く耳にすることができ、ちょっとずつゴールへ向かっていく姿はとてもたくましく見えました。
 
今大会では152チーム(4人以下で完歩したチームを含め)、計527人の参加者がゴールの山中湖まで完歩しました。集められた寄付金は3386万9281円。途上国で貧困に苦しむ人々を支援する寄付金を集めつつ、100キロもの長い山道を4人で協力して歩くチームチャレンジ。世界の貧困ために、仲間のために、自分のために...。新しい発見が、きっと、見つかるはずです。

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4人で肩を組んでゴールする参加者  photo by Kenji Okuyama


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