Think the Earth

メキシコの学校でピーストークをしたジェレミー

みなさんはピースデーを知っていますか？ピースデーとは毎年9月21日、国連が定めた国際平和の日です。

ピースデー制定のために奔走したのがイギリス人俳優ジェレミー・ギリです。彼は世界で起こる戦争や紛争に疑問を感じ「世界中の人々と平和を祝う日をつくりたい」という想いに駆られました。ピースデーの決議まで、そして今も続く彼の活動を追ったドキュメンタリー映画があります。「ザ・デイ・アフター・ピース」です。たった一人から始まったジェレミーのムーブメントが世界中の人々を巻き込んでいく様子に感動します。映画を見ている側も一緒に熱い想いが湧きあがり、私たちに「平和とは何か」を問い、勇気をくれる映画です。

2013年9月20日に日本でもピースデーを広める活動「ピースデージャパン」が立ち上がりました。共同代表の一人である谷崎テトラさんにインタビューすることができました。

「『人類10万年の歴史の中で、人が人を殺さなかった日が1日もない。憎しみや何かを奪い合って、必ず誰かが誰かを殺している。まずは人が人を殺さない日を1日だけでもつくって、それが365日広がれば平和が実現する。たった1日でもいいから人が人を殺さない日を作ろう』これがピースデーの基本にある考え方です」

そして、平和を実現するプロセスの中に誰もができる役割というのが必ずあると語ります。

「平和を実現するのは、政府の仕事やNGOがやるべきことだけではないということ。エコ企業や、環境ビジネス、エコプロダクツと同じように、ピースビジネスやピースプロダクツが生まれてもいい。もちろん平和は心の領域であるからこそ、カルチャーがもたらす領域もたくさんあります。『市民やすべてのセクターが協同してつくるということが平和の社会』だとすれば、きっかけづくりが重要だと思う。ピースデーはその一つになるのではないでしょうか。ピースデーをきっかけに、より多くの人が何らかのアクションが起こせるような基盤をつくっていきたいと考えています」

単に戦争がない状態＝平和であると言い切れるのでしょうか。私たちの小さな行動や想いはたくさんの可能性を秘めています。日常の小さな諍（いさか）いや不満、私たちの抱えている問題も、もしかしたら大きな問題へと発展する可能性があるのかもしれません。あるいは、周りの人や世界中の人々とつながり、平和への想いを共有することもできるのです。

世界中ではピースデーの存在が少しずつ認知され、ピースデーを祝うイベントが開催されていますが、日本ではまだまだ知らない人が多いのが現状です。

あなたにとっての平和とは何でしょうか？まずは一緒にピースデーを祝って、平和を共有しませんか。

映画「ザ・デイ・アフター・ピース」は現在自主上映者を募集しています。こちらもチェックしてみてください。