NTT DATAThink Daily

  • 地球リポート
  • 地球ニュース
  • 緊急支援
  • 告知板
  • Think Dailyとは

地球ニュース

RSSrss

Peace

被災地を忘れない 児童館こいのぼりがいっぱいプロジェクト

2014.04.15 平澤 直子

photo by Naoko Hirasawa

4月13日、合唱団の歌声が響く中、東京・青山のこどもの城で100匹目のこいのぼりが掲揚されました。全国の児童館をはじめとする多数の児童関連施設でこいのぼりを揚げ、こいのぼりを使ったイベントを実施することで被災地や全国の子どもたちを元気づけようとする、「児童館こいのぼりがいっぱいプロジェクト2014」の一環として行われた式典です。

こどもの城は、1979年の国際児童年を記念して当時の厚生省が計画・建設した大型児童館で、1985年の開館以来、子どもに遊びの場・文化芸術活動の場を提供する傍ら、全国4318の児童館を取りまとめる中心的な児童館として、児童向けプログラムの検証や全国の児童館員や児童に関わる人材の育成なども行ってきました。子どものための施設らしく、東日本大震災の被災地支援においても、児童館の設備復旧のための寄付、おもちゃの寄付、子どもの遊びを通したケアのためのスタッフの派遣など、子どもを中心に据えた支援を行い、2011年4月には、福島県から関東近郊に避難していた被災者家族を招待し、100匹のこいのぼりを掲揚する式典「こいのぼりがいっぱい~みんなでゲンキに~」を実施しました。

この式典に端を発し、翌2012年から始まったのが、今回の「児童館こいのぼりがいっぱいプロジェクト」です。こどもの城の呼びかけで、北は北海道、南は沖縄まで、2012年2752013年385の児童館や児童関連施設が参加。3年目の今年は500施設の参加を目指しています。

koinobori2.JPG

こどもの城内の音楽ロビーにもたくさんのこいのぼりが飾られました


被災した子どもたちだけでなく、これからの未来を背負っていくすべての子どもたちに、どんな逆流でも力強くのぼっていく鯉のように元気でたくましく育ってほしいと願いをこめ、全国の施設が手を取り合って推進しているこのプロジェクト。2015年3月末での閉館が決まっているこどもの城ですが、児童館という地域に密着した公益施設をネットワークし、こうした全国規模のプロジェクトを実施できるのは、さすが、全児童館の総本山ともよばれる同施設ならではといえそうです。

なお、5月31日までは被災者のこどもの城への入館料は無料となっています。ゴールデンウィークのお出かけ先としてぜひ。



関連するURL/媒体

Bookmark and Share

Thinkテーマ別に読む

Peace

このニュースの地域

東京、日本 (日本

平澤 直子