Peace
2014.10.05 奥山 賢治
安達太良連峰(沼の平)で、仲間と元気にハイジャンプ!!
震災や原発事故の風評被害といった問題に直面している福島県。その福島を、舗装路以外の野山を走るトレイルランニングを通じて、盛り上げている団体があります。県内の有志メンバーで結成された、「ふくしまトレイルランニング振興会(代表:穴澤孝博)」は福島の震災復興を担う非営利団体として、2014年で発足3年目を迎えます。
振興会の活動理念はフェアネス(フェアな行動を心がけること)、ウェルネス(心身ともに健康であること)、ハピネス(喜び、幸せの輪を広げていくこと)。
福島県地域づくり総合支援事業(サポート事業)として、県から助成金を得て、振興会は活動しており、振興会メンバーを中心とする「ふくしまトレイルランニングクラブ」も発足。クラブメンバーは県内外の90人以上。クラブでの練習会、トレランイベントや大会への参加など、福島県外にも活動の場を広げています。
福島には安達太良連峰、磐梯山、吾妻山、一切経山などなど、素晴らしい山々があります。自然はまだ、そこあります。山があり、川は流れ、湖や湿原。そして、その地で、命を育む動植物。震災から3年を経過した今でも、その表情は四季折々。心身ともに癒してくれる山麓の温泉。餃子、馬刺、桃、地酒などなど、おいしいごほうびも、まだまだあります。育まれた自然の営み、人の営みは途切れていません。
福島の自然を知り、福島で遊ぶ。山々を巡り、空を仰ぐ。福島に住んでいる地元の方々とふれあう。振興会はそんな機会を設け、福島の今を、伝え続けています。
助成金の補助は2014年度内までで、振興会の2015年度以降の活動は未定。活気に満ちている福島のトレランクラブとして、なんらかの形で、活動存続が望まれています。
関連するURL/媒体
http://fukushima-trail.kilo.jp/