Peace
2010.08.21 西久保 美千代
Castro just goes on and on:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by mutantlog
キューバ革命のリーダーだったフィデル・カストロ前国家評議会議長が8月7日、国会で4年ぶりの演説を行い、全世界の注目を集めました。トレードマークであるオリーブ色の軍服を身にまとった前カストロ議長は、イランの核開発問題に触れ、「米国とイスラエルの与えるプレッシャーが核戦争にまで発展する可能性がある」と懸念し、米オバマ大統領にイランとの戦争を避けるよう警告しました。
現在、キューバ政府は弟のラウル氏が実権を握っていますが、2006年に病に倒れるまでの半世紀近く、同国の統治者だったカストロ前議長。周知の通り、米国の経済封鎖が続き、両国は長年緊張関係にありましたが、オバマ氏に関しては「話のわかる人」と、米歴代大統領の中でも少し違う印象を持っているようです。
8月13日に84歳の誕生日を迎えたカストロ氏。今回の演説の内容は、キューバ国内の話は一切なく、彼の生涯をかけて全世界へ向けた平和のメッセージなのかもしれません。
カストロ氏は、2003年に広島の原爆ドームを訪れて黙とうと献花をしています。被爆国である私たちの国、日本。今年もまた広島と長崎の原爆忌と、65回目の終戦記念日が終わりました。暑い夏が過ぎれば忘れてしまうことのないよう、いつでも身近な出来事や話題として心に留めておきたいものです。
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