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「歯垢」が語る古代人の食生活

2008.12.06 Think the Earthスタッフ

古代人が歯磨きをさぼっていたことが研究に奏功? アメリカのスミソニアン熱帯研究所、国立自然史博物館、ヴァンダービルト大学(テネシー州)の科学者や教授による研究チームは12月1日、南米ペルー北部の遺跡で発掘された歯の調査結果を米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表しました。

今回当時の食生活を推測するために分析されたのは、9200年前から5500年前に暮らしていたと推定される人類の歯39本に残っていた「歯垢」。ほとんどすべての歯からも穀物由来のデンプンが検出されましたが、特に「汚れ」が目立った3分の1の歯には相当量のデンプンが付着していたそうです。

調査の結果、当時彼らがカボチャや豆を含む穀物を育てる農耕生活を営み、定住していたこと、また、調理の習慣があったことなども明らかになりました。今後は歯垢に残された穀物の分析を進め、ネアンデルタール人と初期人類との食生活の比較研究などに役立てていくとのこと。

歯垢は粘着性が高いとは言いますが、9000年以上もの間付着しているとは驚きですね。



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