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2008.12.10 高田 久代
世界で初めて世界一周を達成したソーラーカーが12月4日、ポズナニ(ポーランド)で開催中の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP14)会場前にゴールし、会議に出席している各国代表と自動車メーカーにソーラーカーを通じた地球温暖化防止を訴えました。
17カ月間で38カ国、約5万2000キロを走破したこの3輪ソーラーカー、発電用ソーラーパネル(6平方メートル)を載せた台車をけん引しながらも、最高速度は時速90キロ。訪れた各国で大歓迎を受け、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長、スウェーデンのフレドリック・ラインフェルト首相、ハリウッドの映画監督ジェームズ・キャメロン氏らも助手席でソーラードライブを楽しみました。
プロジェクトを企画し運転をしたスイス人教師ルイ・パルマーさんは、「車はスイス時計のように(正確に)走った」とソーラーカーの性能をアピール。今回の試用車は、高級車「フェラーリ」2台分ほどの費用を要したが、量産すればコストは車体とソーラーパネルを合わせても1万4000ユーロ(約170万円)程度になると話し、自動車メーカーに本格的なソーラーカー開発を呼びかけました。
関連するURL/媒体
http://www.reuters.com/article/environmentNews/idUSTRE4B35JL20081204