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2010.09.30 宮原 桃子
1年前に妻の転勤のためフランスから日本にやってきた26歳のフランス人、ザヴィエ・オークレール(現在、主夫)。欧州にいたころからフェアトレード商品を積極的に買ってきた彼は、日本でもピープル・ツリーなどを始めとするフェアトレード・ブランドを愛用。しかし、日本ではヨーロッパに比べるとフェアトレードの認知度はまだ低く、特に大都市以外の地域ではフェアトレード商品を扱う店が少ないと感じていました。
そこで、もともと日本各地を行脚するという夢を抱いていたことから、あわせてフェアトレードを広める活動もやってみようと、東京から京都までの約750キロを50-60日間かけて歩くことを決意。日本語の説明も入れた自作のフェアトレード紹介ハガキを出会った人々に手渡すことにしたのです。9月5日に出発し、現在は彼の住まいにも近い名古屋北部を行脚中。人気のない地域が多かったこともあり、今までに配布したハガキは50枚ですが、その大半の人がフェアトレードを初めて知ったということです。
日本でフェアトレードは年々普及しつつあると言われていますが、認知度調査を見ると、日本でフェアトレードの意味まで理解している人は2割に満たない状況です。また知っていたとしても、買い物の際、あまりに安い価格設定から商品の製造過程に疑問を感じたり、実際にフェアトレード商品を購入するかどうかはまた別問題。
かつてキリスト教を日本に布教したザビエル(Xavier)と同じ名前だけに、彼は現代のフェアトレード伝道師となるのでしょうか?
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