Travel
2010.05.11 宮原 桃子
ドイツのBIO HOTEL「KENNERS LANDLUST」
最近日本でもオーガニックな宿が増えていますが、ドイツ及び近隣諸国には「BIO HOTELS」という環境配慮型ホテル協会(本部オーストリア)があり、現在5カ国約60のホテルが登録されています。ホテルで出される料理の食材・飲み物は全て有機で、できる限り地元産であること、バス用品が有機であることなどが登録条件として求められています。また多くのBIOホテルでは建物や家具などが自然素材でつくられています。
ドイツには、この他「CSR Tourism」という旅行代理店のCSR認証制度もあり、企画されるツアーが環境面だけでなく、ツアー実施地域への貢献や労働者待遇などで社会的配慮をしているかチェックしています。BIOホテルもCSRツーリズムも、ウェブサイトで検索することができ便利です。
こうした動きは世界的に広まっており、今回W杯が開かれる南アフリカでも「Fair Trade in Tourism South Africa」という機関が認証を行っており、ホテルなどで働く労働者や取引先への公正な待遇、環境保全などがフェアトレード基準によりチェックされています。
旅先では、つい自分たちが楽しむことに目が行きがちですが、旅行産業が主要産業である国も多いからこそ、現地社会や環境にきちんと利益をもたらす旅が望まれます。今年の夏休みは、オーガニック&フェアトレードな旅にトライしてみてはいかがでしょうか?
関連するURL/媒体
http://www.biohotels.info/en/?PHPSESSID=ddgnjr192jm5ts2sdbtec99mj7