Water
2009.02.14 橋本 淳司
韓国の自治体の4分の1が、漏水(ろうすい)によって水道水の30%以上を失い、漏水率が40%を超える自治体も17あることがわかりました(世界の大都市の漏水率は、多いところでメキシコシティーで35%、ロンドンでは26%など、平均10%前後とされています)。
一方で、水道水が供給されず、井戸水や河川水を利用している市や郡が73あり、約10万人が干ばつによる水不足にあえいでいます。
漏水は、水の無駄遣いであるばかりか、エネルギーの無駄遣いです。
水道事業には、大量の電力が使われています。ダムなどの水源から取水し、浄水場できれいにした水を、ポンプで各家庭まで配水する過程で、日本全国の水道事業で使われる電力量は、年間約80億キロワット/時とされ、原発1基分の電力に相当します。
東京都は水道管の材質改善などで、過去50年間に漏水率を20%から3.6%に下げました。この改善分は、約250万人都市の配水量に相当し、CO2に換算すると、年間7 万3000トン(乗用車3万台のCO2排出量)を削減した効果があります。
漏水対策のもつ意味はとても大きいのです。
関連するURL/媒体
http://www.chosunonline.com/article/20090209000042