Water
2010.10.28 高橋 彩
Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by Bindaas Madhavi
たった4分間-水を無駄にすることなくシャワーを浴びるのに十分な時間、この時間を計るのに、砂時計よりすぐれた砂の使い道があるでしょうか? こんな小さな道具で簡単に節水でき、ライフスタイルを変えられるのです。
10月10日、ドバイのザイード大学で「賢く消費しよう」をテーマに「世界環境サロン」が開かれました。このサロンは、CO2濃度を350ppmに戻そうとする世界規模のキャンペーン350.org主催のglobal work party 10/10/10に呼応して開かれたもので、ザイード環境影響ネットワーク(ZEIN)、内相シェイフ・アブドゥル・アズィズ・ビン・アリ・ビン・ラシッド・アルヌアイミ氏、そして350.orgが共同で企画しました。
この日、シェイフ・アブドゥル・アズィズ氏は砂時計をシャワーでの節水に活用するアイデアを提案しました。
UAEでは、1日に一人当たり世界平均の2-3倍にあたる550リットルの水を使用しています。水の無駄遣いはアラブ一帯で深刻な水不足の危機を引き起こす要因となっています。河川や地下水などの水資源が乏しいUAEでは、海水を脱塩処理した淡水に依存していますが、その脱塩プロセスも人口増加に伴って需要が高まり、生産量は2000年の10.81億立方メートルから、2008年には48.78億立方メートルにまで上昇しています。一方、アラビア湾には新鮮な水が流れ込まず、1980年代に850億立方メートルあった流れは、280億立方メートルにまで減少しています。
シェイフ・アブドゥル・アズィズ氏は、「環境には長期的な取り組みが必要だ」と述べています。「人々が10分間の水を節約すれば、10年後には多大な成果を生むだろう」
リラックスできるシャワーの時間、一人ひとりがほんの数分意識することで、地球もリラックスさせてあげることができるのかもしれませんね。
関連するURL/媒体
http://gulfnews.com/news/gulf/uae/environment/sand-timer-to-help-save-precious-water-1.694623