Water
2010.03.18 橋本 淳司
Drought in China:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by Bert van Dijk
中国国家洪水干ばつ予防指揮本部によると、2010年3月16日までに、干ばつの被害に遭った耕地面積は645万ヘクタールにのぼり、ここ数年間の平均である180万ヘクタールをはるかに超えました。そして、2044万人の飲用水が不足しており、ここ数年間の平均の2.7倍に達しています。
中国の水不足は深刻で、最近では人工降雨目的のロケット弾を多数発射しています。ロケット弾には人工降雨を降らせるためのヨウ化銀の結晶剤が搭載され、この結晶を核にして育つ氷粒によって雨雲を発生させるのが狙いです。ロケット弾にはっきりした効果があるわけではなく、また環境への影響も懸念されていますが、それでもやらざるを得ないほど切羽詰まっています。
首都北京では7割を地下水に依存していますが、使用量の多さから年間1メートルずつ地下水位が下がっていると言われ、リミットが近づいています。北京市の水道関係者は、「地下水残存量について、ありのままを市民に話したらパニックになってしまう」と頭を抱えています。それほど事態は深刻です。
関連するURL/媒体
http://japanese.cri.cn/881/2010/03/16/161s155937.htm