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社会を変える選択力を人々に〜ドイツの商品テスト誌「エコテスト」|地球リポート|Think the Earth

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地球リポート

from ドイツ vol. 28 2006.05.31 社会を変える選択力を人々に〜ドイツの商品テスト誌「エコテスト」

小中学校で、温暖化や身の回りの環境について学ぶ機会が増えたのは1991年頃。背景には、年々多発している大規模な自然災害や、アトピーなどアレルギーで苦しむ子どもや大人が増えているということが挙げられるのではないでしょうか。身の回りの自然や人々の身体が変わってきていることを実感するにつれ、自分を取り囲む環境への関心が高まり、自分や家族の身体や環境により良いものを求める人々の思いも高まっているようです。しかし“身体や環境に良い”と一口に言っても、どのような方法や物を選択したら良いのか、考えると難しいですね。このリポートでは、客観的な情報を伝えることで消費者が商品を選択する手助けをするドイツの雑誌「ÖKOTEST(エコテスト)」を紹介しながら“選択すること”について考えます。

目次へ移動 本当の情報は手に入りにくい

自分が買う物の情報はできるだけ知りたいという気持ちはあるのに、あまりにも商品数が多くて、判断できないということはありませんか? 食品のように必ずラベルが貼られ、成分表示がされていても、各成分の意味や人体に与える影響についての情報は、なかなか私たちの手元にありません。

ある日、ハーブティーを買いに行ったときのこと。ハーブティーなんてどれも同じだと思っていたら、7種類のうち1種類だけ「合成甘味料不使用」と紹介されていました。わざわざラベルに書くということは、他の商品は合成甘味料を含んでいるのだろうか? という疑問を持ち、残りの6種類のラベルを読むと「原料:ハーブ」と書かれているだけ。結局、店員さんに含有物を確認してもらったところ、合成甘味料は表示義務がないので明記されていないけれど、6つのうち5つの商品に含まれていたことがわかりました。表示義務に反しているわけではないけれど、書かれていることを鵜呑みにしていたのでは本当の情報を入手できないと驚いた出来事でした。

では、企業の打ち出す広告「環境に優しい!」「ヘルシー」などのうたい文句以外に、環境や人体に配慮した商品を選ぶ指針はないのでしょうか? そんな疑問へのヒントを、ヨーロッパで探してみました。

目次へ移動 エコロジカルな生活が身近にあるドイツ

今回訪れたのは、ドイツの西部に位置するフランクフルト。ドイツの代表的詩人ゲーテの出身地として知られています。歴史的建物が多いヨーロッパのなかで、フランクフルトは第二次世界大戦時にほとんどが破壊されたため、新しい街並みが続きます。金融の街としても名高く、ここに支店を置く日本企業もたくさんあります。人口約800万人の東京23区と比較すると、わずか60数万人という規模の街ですが、世界中の直行便が行き交うヨーロッパ有数の空港もすぐそばにある国際都市です。

第二次大戦後に再現されたフランクフルトの古い街並み

ところで、ドイツと言えば環境立国というイメージが随分と定着していますよね。確かに環境の国といわれるだけあって、ドイツの生活にはエコロジカルな側面がたくさんみつかります。でも、人々は決して特別な生活を送っているわけではありません。例えば、みんながソーラー発電でエネルギーを補っているわけではないし、自動車もたくさん市中を走っています! ただ、日本と比較すると、ドイツは食品、日用品、生活雑貨、住宅など、日常のなかで環境や人体に配慮した物事の割合がグッと高く、日常に浸透していることに気がつきます。

街の中心地を走るベロタクシー

季節の野菜やフルーツが揃う青空市場は毎日開催

他の都市にも店舗があるフェアトレードのチェーン店

おしゃれなリサイクルショップ

伝統的なチーズから外国のものまで扱うチーズ専門店

例えば、フランクフルト市中にあるビオスーパー。オーガニックな野菜、パン、お菓子から洗剤、化粧品、おもちゃまで揃います。日本の自然・健康食品店よりも商品数が多く、価格も一般的な商品と比較してわずかに高いだけ。環境や健康を意識している人ばかりでなく、誰もが普通に買い物に来ます。リサイクルだって、フランクフルトでは特別なものではなく、日常の中にあるもの。

"Basic bio for all"というビオスーパーは、一般のスーパーと変わらない売り場面積。量り売りのオーガニック野菜、食品から日用品まで何でも揃います。日本にもたくさんビオスーパーが欲しい!

写真の箱は、何でしょう? ゴミ箱ではありません! これは、洋服のリサイクルボックスなのです。

引っ越しをする時、新しい洋服を買った時に使わなくなった洋服はゴミに出すのではなくリサイクルボックスに入れるのが、フランクフルト住民の習慣。集められた洋服は赤十字社を通して、途上国などで活用されるそうです。街中にたくさんあるボックスはとっても身近なリサイクルの入口です。

遠くから見るとゴミ箱のようですが... 洋服を入れる大きな入り口がありました

靴ボックスも同じ仕組みです。ゴミとして出すのではなく、靴屋さんの店舗前にある入れ物にポンと入れるだけ。環境を意識した生活が面倒にならない工夫が、街中にたくさんみつかります。

靴のリサイクルボックス靴のリサイクルボックスは靴屋の前でみつけました

目次へ移動 身体と環境への影響を身近に知る仕組み「ÖKOTEST」

「エコテスト(ÖKOTEST)」という雑誌があります。1985年に数名のジャーナリストが、自然や環境影響を考える専門誌として創刊して以来、商品が人体や環境に与える影響を評価する雑誌として、ドイツ人の10人に1人が読んでいると言われています。今回、フランクフルトにオフィスを構える「エコテスト」編集部を訪ね、副編集長Regine Cejkaさん(レジーナ・チェイカさん)に話を聞いてきました。

20年前からの雑誌が全て展示されている編集部。表紙デザインの移り変わりや、テーマの変化がわかります

20年近くエコテストの編集に携わってきたRegine Cejka副編集長

ÖKOTEST http://www.oekotest.de/

「エコテスト」は、年鑑、特別号なども発行していますが、一般的に知られているのは月刊誌です。毎月、「食と飲み物」「健康とフィットネス」「コスメティックとファッション」「子どもと家族」「余暇と技術」「住宅と住まい」「お金と法律」という6つのカテゴリーに沿った商品やサービスが3、4品ずつ選ばれ、各商品ごとに異なるメーカーの数十種類の製品が試験され、その評価が雑誌で紹介されます。

例えば、ある号では「食と飲み物」カテゴリーで、トマトケチャップ、チーズを紹介し、「健康とフィットネス」ではヨガマット、「コスメティックとファッション」ではマニキュアとシャンプー&リンス、「子どもと家族」ではベビーフードとおしゃぶりおもちゃ、「余暇と技術」では自転車ハンドル、「住宅と住まい」では壁紙とペンキ、そして「お金と法律」では、保険会社のサービスといったように、私たちの生活に関わりのあるものを幅広く調査対象としています。

書店に並ぶエコテスト書店だけでなくスーパーやキオスクにもある、身近な「エコテスト」

また、社会で話題、問題になっていることにいち早く対応する特集も見逃せません。例えば、取材で訪れた時、ドイツ国内では鳥インフルエンザに感染した鶏が見つかり、鶏肉や卵への不安が広まっているところだったので「エコテスト」は1ヶ月後の4月号でさっそく鶏肉や鶏卵の検査、評価、特集記事を発表していました。

エコテスト表紙月刊誌と20周年記念号。20周年記念の読者プレゼントはプリウス!

日本円に換算すると約500円の「エコテスト」は、書店だけでなく、スーパーやキオスクでも簡単にみつけることができ「ニューズウィーク」と「レタスクラブ」を足したような雰囲気の雑誌です。時流を捉えた特集記事や、日常のお役立ちコラムなどは、目をひく色遣いや写真を多用し、文章にユーモアを交えたり、読みやすい分量に抑えたりする工夫が見られます。しかし、読み物としておもしろいこの雑誌、中身はいたってまじめ。「エコテスト」は20年の歴史の中で何度も、政府より早く安全性を疑問視し、安全基準を設定し、行政を動かし、人々の意識を変え、企業の商品開発に影響を与えるような存在へと育ってきているのです。

コスメのテスト結果だけを集めた特集号。美容はドイツでも人気のあるテーマのひとつ。

"Happy Aging(豊かな人生)"特集号。

ところで、雑誌「エコテスト」を読まなくても、評価された商品を知る方法があります。それは「Sehr Gut(ゼア・グート=大変良い)」マーク。「エコテスト」が「大変良い」と判断した商品には、それを示すシールをつけることができるのです。

Sehr Gutマークがついたバター

2000商品以上に貼られたSehr Gutマークは、今や、人体・環境に配慮した商品であることを保証するブランドのような存在。企業は積極的に登録料を支払ってこのマークをつけています。街で聞いてみると「Sehr Gutがついている商品しか選ばない」(30代のドイツ人男性)や「いくつかの商品で迷った時はとりあえずSehr Gutを選んだり「エコテスト」を立ち読みするのよ!」(ドイツ在住の20代日本人女性)という意見は珍しいものではないのです。
消費者の支持を得た「エコテスト」は、今や、企業側から商品の検査を依頼されるケースが増えているのだそうです。また、Sehr Gutと評価されなかった商品を企業が自主的に改良し再検査を求める場合も多く、「エコテスト」には商品の改良情報も毎月掲載されています。

Sehr Gutマークがついた生理用品

Sehr Gutマークがついた化粧品

これがSehr Gutマーク。掲載年月日やテーマが記されています

目次へ移動 歯磨き粉はどういう風にテストされている?

「エコテスト」のページがどのようにでき、どのように発表されるのかを再現してみたいと思います。

1)テーマ決め
編集管理者、編集者、そして消費者アドバイザーが毎週開催する会議で次号のテーマを決めます。ランドセルなどの季節もの、鳥インフルエンザ対応などの時事的なものの他、定期的に検査を繰り返す日用品などが選ばれます。例えば「健康とフィットネス」カテゴリーで、歯磨き粉を調査テーマに決定したとします。

2)調査項目のリサーチ
歯磨き粉は、頻繁に検査される商品ですが、それでも、毎回入念なリサーチが行われます。調査対象となる成分や有害物質などを徹底的に調べ、国の安全基準の他、EUや欧米など国際的な各種基準値も参考にした調査項目を作成します。

3)商品の選択と買い物
テーマに沿った商品にどのようなメーカーやブランドのものがあるのかを調べます。どれが新商品なのか、どの商品が最も売れていて、どの製造者が市場に影響力を持っているのか等をリサーチします。検査する商品をそれぞれ5個ずつ買います。いつも5個揃うとは限らないので、一苦労! 5つのうち、4個はそれぞれ異なる検査機関(ラボ)に送り、1つは裁判になったときの証拠として編集部で保管します。

4)検査機関への検査依頼
調査項目や調査方法、商品が揃ったら、外部の検査機関に調査を依頼します。検査機関は国内外に約5、6ヵ所あります。

5)検査結果を基にした評価基準づくり
検査機関から結果が戻ってきたら、編集部や外部の専門家達との意見交換を通じて「エコテスト」の評価が決まってきます。含有成分に対する最新研究結果を参照したり、国際的な基準を参考にしたりしている「エコテスト」の基準は、ほとんどの場合、ドイツ政府の定める基準よりも厳しいものになっています。テスト結果は、6段階評価。「大変良い」「良い」「満足できる」「十分」「不十分」「不可」という、学校の成績表と同じ、人々になじみのある評価です。

6)各社への確認・再調査
検査結果は企業に送られ、掲載許可を取ります。不満があれば「エコテスト」負担で再検査しますし、指定した日までに返事がなければ承諾されたと判断して掲載します。時として裁判に持ち込まれることもありますが、負けたことはほとんどありません。

7)雑誌で発表
ある号で、歯磨き粉は、健康な歯用・6種類、敏感な歯用・10種類、そして、アンチバクテリア用・10種類が調査されています。テスト結果は、計26種類のうち「大変良い」が5種類、「可」が12種類、残りはそれ以下。2頁に渡る全体所感には、私たちにはわかりづらい成分についての情報が細かく記されています。例えば「一つひとつの成分は国の基準に合格していたとしても、複合的な効果については考慮されていないのが現状」「歯磨き粉1kgにつき1000〜 1500mgのフッ素が含まれているが、発育過程の子どもの歯にしみや問題を引き起こすため、小学生以下の使用にはすすめられない」「人体への影響が問題視されはじめている補助物質PEG/PEG誘導体が混入している商品が13種類みつかった」「半数に泡立てせっけんのような物質が入っている」など、思わず、自分の使っている歯磨き粉にそれらの成分が入っていないかを調べてしまうような、調査報告があります。また、調査項目には、歯磨き粉の成分だけでなく、パッケージの環境負荷も評価されています。「どのような成分が入っていて、どのような影響を与える可能性があるのかという情報が消費者には届いていません。人体、環境に良いものを選ぶのは、これだけ人工的な物質が増え、商品が増えると本当に難しいのです」(Cejka副編集長)ということを実感させられる調査報告です。このようにして、これまで3000以上のテーマ、10万種類以上の商品のテスト結果が掲載されてきたのです。

下の図で、敏感な歯用10種類の評価例を紹介します。

テストの対象となった歯磨き粉

各評価の意味:Sehr Gut=大変良い、Gut=良い、befriedigend=満足できる、ausreichend=十分、mangelhaft=不十分、ungenugend=不可

表の詳細はこちら(PDFファイル:46KB)

出典:「エコテスト」年鑑 2006年度版

目次へ移動 科学的評価と客観性

ドイツには、「エコテスト」の他にも、「テスト」など、消費者が購買の参考にする雑誌があります。
また、日本にも消費者の視点で商品を紹介する雑誌は複数あります。例えば「暮らしの手帖」を見てみると、買物案内のコーナーがあり、テーマに沿った商品が実際に役立つものか、いいものかを「暮らしの手帖」の視点で調べています。2006年4・5月号では「住まいの保険と共済あれこれ」「世界一細く書けるボールペン」「使いやすい携帯用の箸」を紹介していますが、使い勝手や作られた背景について紹介されているのが特徴的です。
また、自分と環境に優しい商品を多く紹介している通販雑誌「eyeco」は、各国で評価され、「eyeco」の視点で"環境と人に優しい商品"として選ばれた日用品が多数紹介されています。

暮らしの手帖(暮らしの手帖社) http://www.kurashi-no-techo.co.jp/ eyeco(リクルート) http://mag.recruit.co.jp/mag/eyeco/

買い手にとって良いものを選ぶための情報を提供している点では、どの雑誌も役立つことは間違いありません。しかし「エコテスト」には、他では見られないユニークな点があります。

テーマ選び

  • 食品や雑貨だけでなく、住居の素材、金融商品など広範囲の消費活動の参考になるテーマを選択
  • 社会で話題になっているテーマをいち早く取りあげ、読者に最新の正しい知識を届けている(例:鳥インフルエンザとチキンテスト、伝染病の情報など)
  • 偏りのない調査対象。環境配慮型商品だけでなく、スーパー、キオスクなどで身近に入手できる商品を調査している

調査内容

  • 見た目、使い勝手ではなく、パッケージや製品の成分、構成物を科学的に分析することで、客観的な情報を提供
  • 検査を専門機関に外注することで、客観性を確保
  • 国内だけでなく、国際的な基準と比較した上で、より厳しい評価基準を設定

誌面、その他

  • テスト結果を一覧で比較し、一目でわかる評価を用いることで、読者が簡単に商品比較ができる
  • 企業が商品を改善した場合「改善情報」のコーナーで紹介
  • 読者の興味を惹く記事づくりと、写真や図表、カラーページを多用した誌面づくり
  • 消費者が選びやすいよう、商品に貼り付けるSehr Gutマークの発行

目次へ移動 フロリダ産とドイツ産のフルーツジュースが同じ?

「エコテスト」の特徴は、徹底したテストの実施から生まれる客観的データとその提示方法です。また、一般の消費者にとってはSehr Gutマークによって、商品が選びやすいという点も大きな特徴です。しかし、商品の比較表を見たり、スーパーで並んでいるSehr Gut商品を比較したりしていると、いくつかの疑問がわいてきます。

◎フードマイルは考慮されない
フードマイレージとは、食べものが運ばれてきた距離のこと。「エコテスト」では、例えば、フロリダ産のフルーツジュースとドイツ産のフルーツジュースの成分がどちらも「大変良い」場合、食料の輸送距離を表すフードマイルが考慮されずにSehr Gutと評価されます。本当に環境や社会影響について考えるなら、CO2排出量など食料の輸送エネルギーも考える必要があるでしょう。

フードマイレージ・キャンペーン http://www.food-mileage.com/

◎生産者の情報は考慮されない
"Shopping for a better world"という本が1988年に米国で出版され、話題になりました。この本は、特定の商品ではなく、企業の社会的責任(CSR)の側面を評価し、消費者に格付け情報を伝えています。購買や投資という行為は、企業を応援することとも言えます。つまり消費者には、バイコット(=買うことで企業を支援する)や、ボイコット(=買わずに支援しないこと)で、企業を応援や批判する力があるのです。
しかし、「エコテスト」は、企業の社会的責任については、評価基準に含めていません。もしかするとCSRを果たしていない企業の商品・サービスでも「大変良い」と評価され、多くの人が購入したいと思う対象になっているかもしれません。例えば「大変良い」と判断された自然素材の化粧品でも、原料採取地で環境破壊が引き起こされているかもしれません。でも、そこまでの情報は評価に表れないのです。

本当に人体や環境に良いものを選ぶためには、「エコテスト」のような雑誌を活用しながらも、さらに、一人ひとりが商品を選ぶときの影響力を色々な側面から考えるという意識が必要なようです。

目次へ移動 それでも日本にほしい「エコテスト」
〜社会を変える選択力を人々に

食品や日用品などに含まれる成分について、一消費者がすべてを知ることは不可能に近いでしょう。フードマイルやCSRなど、追加して欲しい項目はいくつかあるものの、客観的に検査した情報を厳しい基準で判断し、消費者に伝える「エコテスト」が「人体、環境により良いものを選びたい」という一消費者の手助けになっていることは、ドイツ滞在中に何度も感じたことです。言語がほとんどわからなくても、自然・健康食品店に行かなくても、一定の基準をもとに信頼できる商品を簡単に判断することができるのです! 「エコテスト」の役割は、確かな情報を伝え、人々を導くということだと思っています。将来は、Sehr Gutマークの商品が、あらゆる棚を埋めつくすようになることが夢です」とCejkaさんが語ってくれました。

私たち消費者が、自分の身体に入る・触れる物の情報をよりわかりやすい形で得ることができれば、本当に欲しい商品やサービスが選びやすくなります。そして、情報を通じて一人ひとりの"選択力"が育っていけば、それがひとつの声となり、社会を動かし変えていく力になるでしょう。そのためにも、ぜひ日本に「エコテスト」のような心強い存在が欲しいものです。

「エコテスト」編集部がある建物は、ソーラーパネルが張り巡らされ、生態系や循環を意識したスペースがいっぱいあるエコハウス。OxfamなどNGOの他、弁護士事務所やカフェなどが入居しています

植物に覆われ、小川が流れる建物内部は『風の谷のナウシカ』の地下研究室を思い出させます



取材・写真 Think the Earthプロジェクト バースリー朝香

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