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マウンテンゴリラが人質に(コンゴ)
2007/06/05 20:19 54 (GMT)
美ら地球(ちゅらぼし)ジャーナリスト@岐阜県飛騨市
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世界遺産にも指定されているコンゴ民主共和国のヴィルンガ国立公園。世界で700頭あまりになってしまった絶滅危惧種マウンテンゴリラの約半数がここに生息しているといわれています。しかし、ヴィルンガでは反政府組織活動と密猟がいまだ絶えません。90年代には隣国ルワンダの内戦による難民流入で森林伐採や密猟が横行し、(同公園が)危機遺産となりました。野生動物を守るレンジャー(自然保護官)も命がけで、過去10年間に120人以上ものレンジャーが命を落としています。
そして、5月にまたレンジャーが襲われる事件が起きました。犯行に及んだ「マイマイ」という反政府組織は、なんとマウンテンゴリラを人質にとりました。報復措置をとったらその地域のゴリラをすべて殺すというのです。保護団体によると、事件が起きた地域のゴリラの群れは、小型で、ヒヒのような長い鼻をもつ貴重な種だといいます。コンゴ政府はこの脅しに屈することなく、武装組織を追跡するエリートチームを送ったそうですが、果たしてマウンテンゴリラの運命はいかに…。
ヴィルンガを舞台に混迷を深める政府と武装組織の対立。そして人間の争いのために犠牲になる罪のない野生動物たち。
この悲惨な状況が1日でも早く解決されるよう祈るばかりです。
関連するURL/媒体
http://environment.independent.co.uk/wildlife/article2581242.ece
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